新ラルの可能性
2019年4月9日 Magic: The Gathering
新カードガチ勢のみなさんはもうご存知だろうが、このカードにはスタンダートのプールで既に無限コンボが発見されている。
①新ラル+何らかの4マナ以下スペル +《発展//発破》×2枚
②新ラル(マイナス能力使用)+《二倍詠唱》+《発展//発破》
③新ラル(マイナス能力使用)+《練達の魔術師、ナル・メハ》+《大司法官の扉》(or《風への放流》)
①②はスタック上にある《発展》を対象に取っているもう一つの《発展》を用意できれば結果的に無限にコピーを生成し続けれるので無限ダメージになる、というもの。
③は《大司法官の扉》の本体とコピーが並んだ状態でコピーの効果でナルメハをブリンク→ナルメハの能力で《大司法官の扉》の本体をコピーすることで無限ブリンクになるので無限ダメージが入る。
見た限りでは①②のルートのほうがコンボパーツが単体で優秀なのでデッキに落とし込みやすそうだ。
・グリクシス/ラルコンボ
4《湿った墓/Watery Grave(GRN)》
4《水没した地下墓地/Drowned Catacomb(XLN)》
4《血の墓所/Blood Crypt(RNA)》
4《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit(XLN)》
4《蒸気孔/Steam Vents(GRN)》
3《硫黄の滝/Sulfur Falls(DOM)》
1《沼/Swamp》
2《島/Island》
(黒17赤15青17)
4(ボーラスの占い師)
4《思考消去/Thought Erasure(GRN)》
1《アズカンタの探索/Search for Azcanta(XLN)》
4(Angrath’s Rampage)赤黒エディクト
3《肉儀場の叫び/Cry of the Carnarium(RNA)》
4《悪意ある妨害/Sinister Sabotage(GRN)》
2《薬術師の眼識/Chemister’s Insight(GRN)》
4《二倍詠唱/Doublecast(M19)》
4《発展//発破》
4(ラル)
・ティムール/ラルコンボ
土地25
3《選択/Opt(XLN)》
3《ショック/Shock(M19)》
3(ボーラスの占い師)
1《稲妻の一撃/Lightning Strike(M19)》
4《成長のらせん/Growth Spiral(RNA)》
3《悪意ある妨害/Sinister Sabotage(GRN)》
2《焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade(XLN)》
4《発展//発破》
4《二倍詠唱/Doublecast(M19)》
4(ラル)
4《荒野の再生/Wilderness Reclamation(RNA)》
いやー、早くも新スタンもらったな!ガハハ!!!!風呂入ってくるわ!
・
・
・
・
えー、お気づきの方が多いと思うが、明らかにこの二つのデッキリストは弱い。
(念のため、ある程度一人回しもしました。)
まず表題のラルコンボですが、決まらん。いくらパーツがそこそこ汎用性があるカードとはいえ3枚コンボは所詮3枚コンボなんだよ!ティムールに至ってはそもそも《荒野の再生》+《発展//発破》の2枚コンボがあるのになんでわざわざ《二倍詠唱》なんてゴミをデッキにいれなアカンねん!
じゃあ「決まるまで耐えれるデッキにすればいいやん」「コンボはサブプランにすればよくね?」という方向でデッキを調整していくと、今度はコンボ(二倍詠唱とラル)がデッキから抜ける。ある程度場を掃除してテフェリーなり新ボーラスなりアズカンタを出せばわざわざ無限コンボなんて決めなくても勝つんだよなぁ…。
更には外的要因としてこのコンボ最大の障壁になる新カードがある…。そう、3マナテフェリーである。悲しいことに場にいるだけで完全にコンボを封じられてしまう。(例示のリストにPWに触れることができる除去を多少なりとも投入しているのはそのため)
コンボを揃えるためのカード、アグロに対抗するための時間稼ぎカード、コントロール(というかテフェリー)に対抗するカード、それを現実するマナベースetc…
現実的に考えて相当デッキ構築のハードルが高い。こりゃもう無理かも分らんね。
・
・
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・
ただ、新ラルは無限コンボを抜きにしてもそこそこ強いカードであるような気はした。
最大の利点は4マナであること。現行スタンには4マナでプレッシャーになるPWが少ない。《ウルザの後継、カーン》が一応それにあたるのだが、カーンは数ターン放置しても即座に試合を決めることは少ないし弱い時は手に余る土地を供給するだけの場合もある。ラルは相手目線からすれば即座の処理を迫られる場合が多いように思う。実際は放置されても+能力以外何もできない場合も多いだろうが「処理しないとなんかヤバそうに見える」ことは割と重要ではなかろうか。
もう一つは常在の誘発能力。忠誠度を使わずとも誘発能力で相手のPWへのけん制ができる。先ほどラルコンボは新テフェリーに無力と書いたが、実はラルそのものは場に残ればテフェリーにダメージを与え続けることができるのでそう悲観的になることもないのかもしれない。《選択》から1点が飛んでくることを匂わされると5マナテフェリーのマイナス能力で戻すのも躊躇われる。
ただし当然欠点もある。単体で基本的には何もできないことであるとか、場に出たターンに単除去されるだけでアドバンテージを一切得られないこととか。
最も気になるのが、今までトーナメントシーンのPWの歴史として4マナで自衛能力がないPWは弱いと相場が決まっていることである…。
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今のことろの意見としてはラルの無限コンボに特化したデッキは大成はしないと考えている。ただラル自体はなんらかの方法でトーナメントデッキで運用されうるレベルはあるんじゃないかと思う。
まだまだデッキを考える余地は無限にあるはず。
①新ラル+何らかの4マナ以下スペル +《発展//発破》×2枚
②新ラル(マイナス能力使用)+《二倍詠唱》+《発展//発破》
③新ラル(マイナス能力使用)+《練達の魔術師、ナル・メハ》+《大司法官の扉》(or《風への放流》)
①②はスタック上にある《発展》を対象に取っているもう一つの《発展》を用意できれば結果的に無限にコピーを生成し続けれるので無限ダメージになる、というもの。
③は《大司法官の扉》の本体とコピーが並んだ状態でコピーの効果でナルメハをブリンク→ナルメハの能力で《大司法官の扉》の本体をコピーすることで無限ブリンクになるので無限ダメージが入る。
見た限りでは①②のルートのほうがコンボパーツが単体で優秀なのでデッキに落とし込みやすそうだ。
・グリクシス/ラルコンボ
4《湿った墓/Watery Grave(GRN)》
4《水没した地下墓地/Drowned Catacomb(XLN)》
4《血の墓所/Blood Crypt(RNA)》
4《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit(XLN)》
4《蒸気孔/Steam Vents(GRN)》
3《硫黄の滝/Sulfur Falls(DOM)》
1《沼/Swamp》
2《島/Island》
(黒17赤15青17)
4(ボーラスの占い師)
4《思考消去/Thought Erasure(GRN)》
1《アズカンタの探索/Search for Azcanta(XLN)》
4(Angrath’s Rampage)赤黒エディクト
3《肉儀場の叫び/Cry of the Carnarium(RNA)》
4《悪意ある妨害/Sinister Sabotage(GRN)》
2《薬術師の眼識/Chemister’s Insight(GRN)》
4《二倍詠唱/Doublecast(M19)》
4《発展//発破》
4(ラル)
・ティムール/ラルコンボ
土地25
3《選択/Opt(XLN)》
3《ショック/Shock(M19)》
3(ボーラスの占い師)
1《稲妻の一撃/Lightning Strike(M19)》
4《成長のらせん/Growth Spiral(RNA)》
3《悪意ある妨害/Sinister Sabotage(GRN)》
2《焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade(XLN)》
4《発展//発破》
4《二倍詠唱/Doublecast(M19)》
4(ラル)
4《荒野の再生/Wilderness Reclamation(RNA)》
いやー、早くも新スタンもらったな!ガハハ!!!!風呂入ってくるわ!
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えー、お気づきの方が多いと思うが、明らかにこの二つのデッキリストは弱い。
(念のため、ある程度一人回しもしました。)
まず表題のラルコンボですが、決まらん。いくらパーツがそこそこ汎用性があるカードとはいえ3枚コンボは所詮3枚コンボなんだよ!ティムールに至ってはそもそも《荒野の再生》+《発展//発破》の2枚コンボがあるのになんでわざわざ《二倍詠唱》なんてゴミをデッキにいれなアカンねん!
じゃあ「決まるまで耐えれるデッキにすればいいやん」「コンボはサブプランにすればよくね?」という方向でデッキを調整していくと、今度はコンボ(二倍詠唱とラル)がデッキから抜ける。ある程度場を掃除してテフェリーなり新ボーラスなりアズカンタを出せばわざわざ無限コンボなんて決めなくても勝つんだよなぁ…。
更には外的要因としてこのコンボ最大の障壁になる新カードがある…。そう、3マナテフェリーである。悲しいことに場にいるだけで完全にコンボを封じられてしまう。(例示のリストにPWに触れることができる除去を多少なりとも投入しているのはそのため)
コンボを揃えるためのカード、アグロに対抗するための時間稼ぎカード、コントロール(というかテフェリー)に対抗するカード、それを現実するマナベースetc…
現実的に考えて相当デッキ構築のハードルが高い。こりゃもう無理かも分らんね。
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ただ、新ラルは無限コンボを抜きにしてもそこそこ強いカードであるような気はした。
最大の利点は4マナであること。現行スタンには4マナでプレッシャーになるPWが少ない。《ウルザの後継、カーン》が一応それにあたるのだが、カーンは数ターン放置しても即座に試合を決めることは少ないし弱い時は手に余る土地を供給するだけの場合もある。ラルは相手目線からすれば即座の処理を迫られる場合が多いように思う。実際は放置されても+能力以外何もできない場合も多いだろうが「処理しないとなんかヤバそうに見える」ことは割と重要ではなかろうか。
もう一つは常在の誘発能力。忠誠度を使わずとも誘発能力で相手のPWへのけん制ができる。先ほどラルコンボは新テフェリーに無力と書いたが、実はラルそのものは場に残ればテフェリーにダメージを与え続けることができるのでそう悲観的になることもないのかもしれない。《選択》から1点が飛んでくることを匂わされると5マナテフェリーのマイナス能力で戻すのも躊躇われる。
ただし当然欠点もある。単体で基本的には何もできないことであるとか、場に出たターンに単除去されるだけでアドバンテージを一切得られないこととか。
最も気になるのが、今までトーナメントシーンのPWの歴史として4マナで自衛能力がないPWは弱いと相場が決まっていることである…。
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今のことろの意見としてはラルの無限コンボに特化したデッキは大成はしないと考えている。ただラル自体はなんらかの方法でトーナメントデッキで運用されうるレベルはあるんじゃないかと思う。
まだまだデッキを考える余地は無限にあるはず。
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