昼飯食いながら集計した。計算間違ってたらごめんね!
こういう話してる時がデッキ考えてる時に次いで好きなんだよね。

1日日メタゲームブレイクダウン
https://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptxln/pro-tour-ixalan-day-one-metagame-breakdown-2017-11-03

2日目メタゲームブレイクダウン
https://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptxln/pro-tour-ixalan-day-two-standard-metagame-breakdown-2017-11-04

スタンダート部門成績優秀者まとめ
---マッチポイント24点(8勝2負)以上---
https://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptxln/24-27-point-standard-decklists-2017-11-05

8 ティムール
3 ティムールブラック
4 赤単
2 BUG蛇
1 白青サイクリング
1 白単モニュメント
1 マルドゥ機体

---マッチポイント20点(7勝3負)以上---
https://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptxln/20-23-point-standard-decklists-2017-11-05

9 ティムール
8 ティムールブラック
7 赤単
5 BUG蛇
3 スゥルタイレッド(黒黒スペルと蓄霊巨匠全部入ってるやつね)
1 白青ギフト
1 青黒ギフト
1 マルドゥ機体
1 白青アプローチ
1 グリクシスコントロール
1 青緑打撃体
1 黒単アグロ
1 白単モニュメント
1 白緑アグロ


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アーキタイプ別に構築部門成績優秀者(7勝以上)の占有率を計算すると以下のようになった。

ティムール…28%
ティムールブラック…18%
赤単…18%
BUG蛇…11%
スゥルタイレッド…5%
マルドゥ機体…3.2%
白単モニュメント…3.2%
白青ギフト…1.6%
青黒/エスパーギフト…1.6%
(その他…10.4%)

これを1日目&2日目の使用率と比べてみればアーキタイプのおおまかな勝ち組度合いが分かるだろう。1日目全体使用率→2日目使用率→上位占有率と表記してみよう。(2日目使用率には初日ドラフトの成績も加味されていることには留意を)

ティムール…23.6%→23%→28%
ティムールブラック…19.6%(※)→20%(※)→18%
赤単…19.6%→22%→18%
BUG蛇…5.1%→5.9%→11%
スゥルタイレッド…不明→不明→5%
マルドゥ機体…4.4%→3.1%→3.2%
白単モニュメント…1.1%→1.7%→3.2%
白青ギフト…1.5%→1.7%→1.6%
青黒/エスパーギフト…3.3%→3.8%→1.6%

※1日目2日目のデータではティムールブラックとスゥルタイレッドが同じカテゴリーに分類されているためスゥルタイレッドの使用率は不明。ティムールブラックの正確な使用率はもう少しだけ低いはず。

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上のデータを見る限りでは主要メタデッキの中で勝ち組は純正ティムールとBUG蛇。特にBUGは全体使用率からすれば2倍の上位占有率をたたき出している。

逆に負け組はというと、主要メタデッキの中では明確に負け組になっているデッキはない。つまりここに記載のない「その他デッキ」が全体的に振るわなかったということになる。

母数が少なすぎるので確実なことは分からないが、2日目やSEで目立っていたらしいマルドゥ機体、ギフト系、副陽コントロールも実際は特に勝ち組というわけではなかったようだ。唯一少数派デッキの中では白単モニュメントが数字の上では優秀な成績を残している。

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まとめると

・圧倒的な勝ち組負け組は見られず
・BUG蛇が最大の勝ち組
・次点では純正ティムール
・負け組は非主要メタデッキ
・ローグデッキでは白単モニュメントのみが善戦

ということになる。


BUG蛇が勝った理由としては
①赤単にある程度耐性がある
②ティムール系が大振りな構成に寄っていた
③Tier2以降に耐性がある
④あまり存在を意識されていなかった
このあたりなのかなーと。

①④…まあ言わずとも。
②…例を挙げるとティムールのメインの単除去の枚数が減少傾向にあった。BUG対ティムールの最大の勝ちパターンは《顕在的防御》で《光袖会の収集者》が生き残って勝つことで、その点最近のティムールの構成はBUGにとっては追い風として作用したように思う。
③…ギフト系、マルドゥ機体、コントロールデッキとTier2以降のデッキに対しBUGはティムールよりもやや耐性を備えている気がする。エネルギー系と赤単が大多数を占めたとはいえ全体の20%はこの辺のデッキだったわけで無視できる数値でもない。

あくまで推測の域を出ないが、BUGが成功した理由としてはこんなところではなかろうか。


純正ティムールがタッチ黒版よりも成功した理由は僕にはよく分からない。普段より全体のデッキ成熟度が高い時期に行われたPTだったゆえに安定性が物をいったか、あるいはBUGのようにティムールの重量化に付け込むデッキが多く上位に残ったため逆に軽量寄りティムールのほうが戦いやすいフィールドが形成されたためか。個人的には純正とタッチ黒の差は一概に優劣を付けれるものではなく概ね使用者の好みの範疇だと考えている。

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分析はこんなところで。今夜二日目とSEの動画見てきます。

あとは個別に気になったデッキリストはあまりなかったけど、トモハルさんの《暴力の激励》は凄いと思った。《つむじ風の巨匠》と《逆毛ハイドラ》の突破に役立ちかつ腐りにくいカードとしてはこれしかない!ってレベルでベスト。自分はサイドに《街の鍵》を1枚試してたけど明らかにこっちのほうが優れているね。ティムール打撃体を調整していた時に自分でも使っていたカードに改めて気づけなかった。流石。

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おまけ
《発明の天使/Angel of Invention(KLD)》の値動きが面白すぎる件

https://www.mtggoldfish.com/price/Kaladesh/Angel+of+Invention#paper

最近のスタンでもチャンドラとかスカラベとかめっちゃ値上がったカードは他にもけっこうあったけど、ここまで上下動が激しいカードは珍しい。多分またすぐ値下がって二つ目のチョモランマが出来上がるw

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ついでに、密かに開催されていたMOPTQのまとめ

22位(7-2ライン)までの集計

3 ティムール
1 ティムールブラック

2 マルドゥ機体
1 白赤機体tたかり屋

1 BUG蛇
2 スゥルタイレッド

2 白青ギフト
1 青黒ギフト

3 赤単

3 白青アプローチ

1 アブザントークン
1 赤緑打撃体
1 白青トークン


見事に散っている。
特に目新しいデッキはなし。

コメント

ハリー
2017年11月6日20:21

個人的には静電気式打撃体が勝ってるのがうれしいですね

AKKA
2017年11月6日23:37

純正ティムールが成功した理由は仰る通りアグロ系に功を奏した形と安定性でしょうね。デッキパワーは決して高いとは云えませんが、毎回安定した展開が期待できるアーキですから。

t黒の全部盛りティムールブラックはやはりマナベースが破綻しているので、どこかしらで無理を付かれて負けてしまうのでしょうね。特に赤単や機体相手は顕著で無駄エネ1が勝負を分けることも少なくないです。Bugエネが重いタイプでは無く、軽い蛇タイプであったことも関係していると思います。

ティムールは純正ではしぶき優先、t黒では削剥優先でしたが、この結果を鑑みるにこれからは全てのティムールで削剥が優先されそうです。チャンドラ&ドラゴンの合わせ技でスカラベを後腐れなく除去出来るのは魅力的でしたが、しぶきを持っていて蛇シナジーにやられる&orギフトに負けるのは笑えません。赤単相手に1マナの軽さこそ貴重ですが、一番除去したいのはゼブやフェロキドンでありしぶきでは対応出来ないんですよね。サイド後のしぶきは得てして弱いので使用率自体が下がるかもしれません。

新しいデッキこそ出てこなかったもののカードの選択には良い意味で考えさせられたPTでした。

Pokky
2017年11月7日19:50

>ハリーさん
数字の上では別に勝ってないような気が。

>AKKAさん
個人的にはタッチ黒のマナベースがそこまで酷いものだとは思ってないんですが対赤単と機体に関しては流石に気になりますもんね。色事故はともかく1ソプターが常に勝負を分ける。

マグマスプレーはたかり屋に強いという利点もあるで機体アグロが勢力を増すなら入れておきたい気持ちもあるんですがね。削剥4で更に追加が欲しいかつトークンデッキを軽視するなら9枚目の単除去の枠を人工物への興味と争う形になるかなーと思います。

AKKA
2017年11月7日22:22

破綻しているってのは完全に言葉の綾で言い過ぎなのですが、沼を素引きしてしまった時の動き辛さはちょっと耐えかねるものがありました(笑)。
しかし、調和込みという特殊なマナベースを採用しているので沼を入れない択も無い…、土地の枚数自体を増やすことでしか解決しません。で、わざわざ土地を増やしてまでマナフラ受けを用意したデッキ構築をするのかという問題がありまして。結局はデメリットとメリットを推し量った結果、現状は純正で良いかな?という判断です。

マグマスプレー入れるのらメインですね。ちょっと範囲が狭すぎてサイドには取りたくないです。たかり屋は勿論ですが、結局はスカラベデッキの使用率によりますかね。純正ティムールの一番のスカラベ対策はコンマジよりも殴って(あるいはあわせ技で)スプレーに限りますw

Pokky
2017年11月7日22:41

沼はしゃーない()。でもローテ前の黎明期のティムールは土地21で回されてましたし、手札に来てもあまり気にしないようにしてます。
ただし沼をデッキに入れたせいで緑マナ15以下赤マナ12以下になるのは許せないので上に書いたリストを使っています。チャネルのリストと比べると色マナ総数が増えて安定している代りに、タップインのリスクと山が1枚しかないせいで稀に複数アクションに支障が出るリスクを受け入れてる形ですね。
まあ散々繰り返しになりますけど結局純正か4Cどっちを使うかは好みの範疇じゃないですかね。どこまでいってもどっちが強いかは五分五分だと思ってます。

スプレーに関しては自分はどうにもたかり屋がうざったい印象を持ってるのでサイドカードとしてはちょっと過大評価してるかもしれないですね。

ハリー
2017年11月8日21:09

ローグは勝ちこしてたら充分活躍ですからね・・・

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