〈MOPTQ編〉

6-2ライン(29位)までの集計

9 赤単
6 ティムールブラック
3 純正ティムール 
4 UWアプローチ
2 WBトークン
1 BUG蛇
1 URコン
1 グリクシスコン
1 RGbアグロ
1 UBミッドレンジ


全体の約8割を事前予想トップ3デッキが占める結果に。
およそ誰しもが予想した通りの結果といえよう。


・3位のBUG蛇

4 Aether Hub
4 Blooming Marsh
4 Botanical Sanctum
3 Drowned Catacomb
3 Forest
1 Island
2 Swamp

4 Attune with Aether

3 Bristling Hydra
4 Glint-Sleeve Siphoner
3 Hostage Taker
4 Longtusk Cub
2 Rishkar, Peema Renegade
4 Rogue Refiner
3 Verdurous Gearhulk
4 Walking Ballista
4 Winding Constrictor

3 Fatal Push
1 Vraska’s Contempt

Side
1 Vraska’s Contempt
2 Aethersphere Harvester
2 Cartouche of Ambition
3 Duress
3 Negate
2 Spell Pierce


今まで公式にリスト掲載こそされていなかったものの、各種サイトに草案が掲載されていたり有名配信者が実際の対戦動画を上げていたりはしたので知ってる人は知っていたデッキ。


前環境のGBエネルギーをベースにしながらもミシュラとトラッカーを失ったことで青を入れない理由がなくなった。優秀な単除去を失った穴を《人質取り》は多少なりとも埋めてくれるし、蛇から始まるマストキル生物の連打というコンセプトにもマッチしている。また青いサイドカードを採用することで白青コントロールへの耐性を強化している。

後述するSCGO優勝型と違う点は《顕在的防御》のスロットにハイドラと緑巨人を採用しておりマナカーブを少し後ろまで伸ばしている点。


メタゲームの観点からいうと、デッキの構造からGB系は赤単に有利なのが大きい。《稲妻の一撃》が加入したとはいえはやり2マナタフ3生物は赤単にとってはやっかいだし、プッシュ&バリスタのコンビはティムールにはない赤単への防衛策となる。

それに加えて前環境は苦手としていたコントロールデッキへの相性が劇的に改善している。というのも現在のコントロールの代表格であるUWアプローチは能動的な完全除去を《排斥》《燻蒸》以外採用できないからである。つまり2T目に《光袖会の収集者》を出されるだけで楽々と追加ドローされ続けてしまうのだ。しかもそこに新加入の《強迫》《否認》《呪文貫き》である。自分の見立てでは6:4でBUG側が有利。




〈SCGO編〉

Top64デッキの集計

18 赤単
12 ティムールブラック
5 純正ティムール
9 UWアプローチ
5 BUG蛇
3 GB蛇
3 エスパーギフト
1 RGuアグロ
1 RG恐竜
1 UBコントロール
1 ティムールコントロール
1 グリクシス即席テゼレッター
1 WB吸血鬼→言うほど吸血鬼か?
1 マルドゥ機体
1 UG打撃体
1 ティムール打撃体


こちらもTier1だけで上位の約70%を占有。その3デッキの使用率内わけもほぼMOPTQと同じ 赤単:ティムール:UW=2:2:1 であり、この分布が環境最初期の縮図そのものと見て間違いないことが分かる。

PTQと一つ違う点としてはGUB/GB蛇アグロがより健闘している点だろう。BUGをシェアして出場の二人の有名プレイヤーは揃ってTop8に入賞。中位には純正GBもちらほら見かける。


・SCGO優勝&8入賞のBUG蛇

4 Forest
1 Island
2 Swamp
4 Aether Hub
4 Blooming Marsh
4 Botanical Sanctum
2 Fetid Pools

4 Attune with Aether

4 Walking Ballista
4 Glint-Sleeve Siphoner
4 Hostage Taker
4 Longtusk Cub
4 Rogue Refiner
4 Winding Constrictor
2 Rishkar, Peema Renegade
1 The Scarab God

4 Blossoming Defense
4 Fatal Push

Side
4 Deathgorge Scavenger
2 Negate
1 Spell Pierce
2 Vraska’s Contempt
1 The Scarab God
1 Vraska, Relic Seeker
4 Duress


前日にほぼ同じリストがMOでも5-0を記録している。

こちらはMOPTQの入賞デッキと違い《顕在的防御》を4枚採用しテンポ特化の構え。デッキ全体のパワーが落ちるのは《スカラベの神》で多少補っているのだろう。


さてMOPTQとSCGOともに結果を出したBUG蛇だが、果たしてこれが今後も常連メタデッキとなるのかはまだ分からない思っている。

ここまで述べたようにこのデッキは赤単とUWアプローチには強いものの、最強の敵ティムールが残っている。前々~前環境においてGB蛇がトップメタに定着できなかった要因こそまさにティムールエネルギーだったのだから。

黒緑アグロはクリーチャーのシナジーをコンセプトとしているために除去を連打してくるデッキを分かりやすく苦手とする。サヒーリコンボが現役だった時代、当初バリスタによるコンボ妨害能力を買われアンチサヒーリ筆頭といわれたGBが《チャンドラの誓い》《反逆の先導者、チャンドラ》による波状除去戦略が発見されたとたん一気に衰退したのを覚えているだろうか。同様に前環境でも赤単キラーとしてGP優勝を果たすなど一時は華々しい活躍を見せたはずが、最終的には多量の2マナ除去&チャンドラ&《栄光をもたらすもの》をフル搭載したティムールにTier1から退場させられた。

《人質取り》というエースカードが加入したことで多少は相性も改善しているのだろうが、依然このデッキが低マナ除去からのチャンドラ&ブリンガー、それに《慮外な押収》を苦手としていることには変わりはない。今でこそティムールにおけるチャンドラとブリンガーの採用数は減っているものの、BUG蛇と言うデッキが結果を残した以上今後は再び増加する可能性もある。総合的に見ればBUG蛇がティムールに対して余裕がある立場とはとても思えない。



・エスパーギフト(Top8)

6 Island
3 Swamp
4 Aether Hub
4 Concealed Courtyard
4 Drowned Catacomb
1 Fetid Pools
1 Glacial Fortress

4 Walking Ballista
4 Angel of Invention
4 Champion of Wits
4 Hostage Taker
4 Minister of Inquiries
4 Seekers’ Squire
2 Vona, Butcher of Magan

4 Gate to the Afterlife
2 God-Pharaoh’s Gift
3 Fatal Push
2 Chart a Course

Side
2 Cataclysmic Gearhulk
1 Fatal Push
3 Negate
3 Vraska’s Contempt
2 The Scarab God
4 Duress

君はいつも大外から突っ込んでくるな!GP静岡のPTQでもギフトが準優勝だったらしいので(色は知らない)要注目のアーキタイプ。

こちらでも《人質取り》はデッキと相性が良い。殺されてもこのデッキならそれはそれでOKなのがいい。あとはこのデッキのプレイヤーさんは《探求者の従者/Seekers’ Squire(XLN)》がめっちゃ強いって評価してたよ。



・JimDavisのアプローチ(Top8)

5 Island
6 Plains
2 Desert of the Mindful
4 Glacial Fortress
4 Ipnu Rivulet
4 Irrigated Farmland

3 Aether Meltdown
4 Cast Out
4 Censor
1 Disallow
1 Essence Scatter
2 Farm
4 Glimmer of Genius
4 Opt
2 Settle the Wreckage
2 Supreme Will
2 Search for Azcanta
3 Approach of the Second Sun
3 Fumigate

Side
3 Torrential Gearhulk
2 Regal Caracal
4 Authority of the Consuls
1 Jace’s Defeat
4 Negate
1 Scavenger Grounds


個人的にはギデオンが入ってない点が好み。

ギデオンって赤単にもティムールにも強くなくて同系ではカウンターのほうが強いから何のために入ってるのか正直分からん。


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三大トップメタは強いということの確認と、BUG蛇とエスパーギフトという新星が登場したことが今週末の大きなトピックだったのではないかな。とりあえずしばらくはBUG蛇が死ぬほど流行るだろうからみんなしっかりメタろうな!


そして《人質取り/Hostage Taker(XLN)》の値段はエラいことに。イクサランのレアで結果を出した唯一のカードだから当然といえば当然ではあるが。
MOではSCGOの前から既に値上がり気味だったが、ついに全神話レアを抑えて堂々のイクサラン最高値カードにまで成り上がった(人質13チケ暴君11チケ)。リアルでも脅威の$18!瞬間最大風速だろうけどそれにしても凄い数字だね。


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ここからはMO5-0リスト集
30日、1日付け


・エスパーギフト

4 Aether Hub
4 Concealed Courtyard
4 Drowned Catacomb
4 Ipnu Rivulet
4 Island
3 Swamp

4 Angel of Invention
4 Champion of Wits
1 Contraband Kingpin
3 Hostage Taker
3 Kitesail Freebooter
4 Minister of Inquiries
1 The Scarab God
3 Trophy Mage
4 Walking Ballista

4 Chart a Course
4 Gate to the Afterlife
2 God-Pharaoh’s Gift

Side
3 Contraband Kingpin
1 Hostage Taker
1 Kitesail Freebooter
3 Duress
3 Fatal Push
2 Sorcerous Spyglass


SCGOより一足早く掲載されていたやつ。
《帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter(XLN)》をメイン採用しているのが特徴的。


・エスパーギフトwithアズカンタ

4 Aether Hub
2 Concealed Courtyard
4 Drowned Catacomb
3 Glacial Fortress
2 Ipnu Rivulet
5 Island
2 Swamp

3 Angel of Invention
4 Champion of Wits
4 Hostage Taker
4 Kitesail Freebooter
4 Minister of Inquiries
4 Seekers’ Squire
2 Siren Stormtamer
1 Trophy Mage

3 Chart a Course
4 Gate to the Afterlife
2 God-Pharaoh’s Gift
3 Search for Azcanta

Side
2 Siren Stormtamer
4 Duress
2 Fatal Push
3 Negate
2 Sunscourge Champion
2 Vraska’s Contempt


アズカンタは墓地肥やしとしてもまずまずだし、マナ加速からのギフト素出しも狙える。


・RGu恐竜

4 Aether Hub
4 Botanical Sanctum
4 Forest
1 Island
2 Mountain
3 Rootbound Crag
2 Spirebluff Canal

4 Attune with Aether

4 Burning Sun’s Avatar
4 Drover of the Mighty
4 Regisaur Alpha
2 Rhonas the Indomitable
4 Ripjaw Raptor
4 Servant of the Conduit

4 Commune with Dinosaurs
2 Chandra, Torch of Defiance
4 Abrade
4 Harnessed Lightning

Side
2 Chandra, Torch of Defiance
1 Chandra’s Defeat
3 Confiscation Coup
3 Magma Spray
3 Negate
3 Spell Pierce


《殺戮の暴君》とかいう雑魚ではなく《焼熱の太陽の化身》を採用しているところに好感を持てる。

そもそもこれティムールじゃなくて恐竜である必要があるのかと言われると微妙に思えるんだけども。



おまけ

・グリクシスアミュレット(別に勝ってないよ)

土地24枚
(構成は忘れたので自分で組んで)

4《選択/Opt(XLN)》
4《ショック/Shock(AER)》
4《検閲/Censor(AKH)》
4《航路の作成/Chart a Course(XLN)》
1《苦しめる声/Tormenting Voice(AKH)》
1《アズカンタの探索/Search for Azcanta(XLN)》
3《木端+微塵/Cut+Ribbons(AKH)》
4《至高の意志/Supreme Will(HOU)》
3《焼けつく双陽/Sweltering Suns(AKH)》
4《天才の片鱗/Glimmer of Genius(KLD)》
4《原初の呪物/Primal Amulet(XLN)》

Side
3《本質の散乱/Essence Scatter(AKH)》
3《否認/Negate(AER)》
3《強迫/Duress(XLN)》
3《チャンドラの敗北/Chandra’s Defeat(HOU)》
2《破滅の刻/Hour of Devastation(HOU)》
1《王神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, God-Pharaoh(HOU)》


SCGOでも持ち込んだ人がR1でフィーチャーされてて少し話題になってたらしい。結局負けてたけど。

Caleb Durward氏が自分の配信で回してたのが最初だと思うんだがひょっとしたら元ネタがあるのかもわからん。これはその時の配信のリストでSCGOに写っててたのとはちょっと違うかもしれない。

コメント

AKKA
2017年10月2日21:27

スルタイエネは同じようなレシピ(人質取りを防御で守る)も組んでいましたが、ティムールに勝てないので放置しましたw仰る通りで除去連打からの高脅威の展開は相変わらず苦手で、ティムールとは違って兎に角「飛行」が止まらないのです。最近減っていましたが、収集艇ソブリンドラゴンの枚数が元に戻れば、直ぐに駆逐(これは言いすぎ)されると思います。

逆にエスパーギフトの探求者の従者は目鱗でした。色々なギフトを弄っているとき(勿論人質取りと天使を使うエスパーも試しました)に2マナの生物が問題とは気づいて居ながら、中々良いカードが見つからなくて投げてしまいましたからね。この辺は柔軟な発想力の違いなんですかね。

Pokky
2017年10月2日23:25

>AKKAさん
BUGに関してはそんなところでしょうね。好きなデッキではあるんですが。

ギフトの探求者の従者はどうでしょうね?正直動画とか見ても普通というか、どっちかっていうと弱い寄りのカードに見えました。発想は素晴らしいとは思うんですが。

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