たくさんご意見いただきまして皆様ありがとうございます。

まず最初に現在リシュカーデッキがどうなったのかご覧いただいて、どうしてそうなったのか軽く説明させてもらいます。その後コメント返しとかやってきたいと思います。


・白緑リシュカー(リシュカー?)

4《要塞化した村/Fortified Village(SOI)》
4《梢の眺望/Canopy Vista(BFZ)》
8《森/Forest》
9《平地/Plains》

4《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》
4《歩行バリスタ/Walking Ballista(AER)》
3《ラムホルトの平和主義者/Lambholt Pacifist(SOI)》
4《キランの真意号/Heart of Kiran(AER)》
3《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade(AER)》
2《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester(AER)》
1《ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar(OGW)》
4《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
4《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk(KLD)》
1《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》

4《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》
1《断片化/Fragmentize(KLD)》



はい、いきなりコンセプトが瓦解していますね。

なぜこうなってしまったのかといえば、消去法で弱いカードをデッキから抜いていった結果、《致命的な一押し/Fatal Push(AER)》以外の黒いカードがデッキに残らなかったからです。

結局は個人的な好みの問題と言うことになってしまうのですが、黒緑で《巻きつき蛇/Winding Constrictor(AER)》を使う構築にはムラが大きすぎました。しかしその中で培った《歩行バリスタ》⇔《ピーマの改革派、リシュカー》→《新緑の機械巨人》のようなシナジーは十分強力でした。そこでやはり最強パーマネントであるギデオン擁する白とタッグを組んでもらうことになったわけです。

また何度かテストを行った結果、《ピーマの改革派、リシュカー》は1マナのクリーチャーが入っていないと100%力を発揮できていないと分かりました。2マナ→リシュカーと動いた時にリシュカー(場合によっては2マナ生物のほう)を除去されると全く損はしませんがそこまで得もしません。得たアドバンテージは+1カウンター1つ分だけです。その点1マナ生物→2マナ生物→リシュカーの動きならばどこを除去されても+1カウンター×2 or マナ能力 が残るので非常においしい状況になります。この点からも《スレイベンの検査官》が使える白が優秀でした。


ここからはリシュカーがあまり関係ない話&テスト段階なため短めにしますが、《キランの真意号》と《霊気圏の収集艇》の航空戦力は十分な強さを持ち(ただし強すぎるということはないと思っています)、ミッドレンジ系のデッキは自分で使うあるいは対抗できる必要がありそうだということで他のパーツはこんな感じになっていきました。ニッサがあまり入っていないのは《キランの真意号》+PWという構えが除去カードにひどく脆かったためです。ただしニッサが強いシーンも間違いなくありますし、各カードの取捨選択、枚数調整は宿題ですね。



・・・・では黒緑カラーのリシュカーデッキはノーチャンスなのかいうと全くそんなことはないと思います。幸い緑にも十分使用に耐えうる1マナクリーチャーがいました。《節くれ木のドライアド/Gnarlwood Dryad(EMN)》です。



・黒緑昂揚アグロwithリシュカー

4《節くれ木のドライアド/Gnarlwood Dryad(EMN)》
4《残忍な剥ぎ取り/Grim Flayer(EMN)》
4《歩行バリスタ/Walking Ballista(AER)》
4《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade(AER)》
4《精神壊しの悪魔/Mindwrack Demon(SOI)》
4《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk(KLD)》

4《致命的な一押し/Fatal Push(AER)》(4枚なのかは分かりません)


完成しとらんやん!


引きムラが大きすぎる《巻きつき蛇》を抜く場合、《残忍な剥ぎ取り/Grim Flayer(EMN)》の採用は必須でした。やはりこのカードはコプター亡き後の2マナ域では群を抜いて安定して強かったです。唯一採用できる1マナ域のドライアドとあわせて必然的に昂揚アグロにバリスタ/リシュカー/緑巨人のラインを組み込むというコンセプトに至りました。

このデッキの肝はスピードを殺さずに昂揚の安定性を確保することです。このようなアグロ構成は当然速やかに昂揚を達成しないといけないのですが、ただでさえルーター=コプターが使えなくなった上に、追加のカードタイプのエンチャントやPWにもあまり強く使えるカードがありません。このデッキの《発生の器》なんて見るからに弱いですよね?そうなるとリリアナと《ウルヴェンワルド横断》辺りを入れてあとは《剥ぎ取り》《精神壊しの悪魔》の効果で無事うまく落ちることを期待するしかないのですが・・・。それで実戦レベルの安定度を満たしているのかは定かではありません。


一応前環境終盤にも昂揚アグロというコンセプトのデッキがあったので参考にはなるはずです。使用者はトッププロ中のトッププロですしね。

http://www.starcitygames.com/events/coverage/3947_standard_decklists.html

これのTodd AndersonとBrad Nelsonの両氏が使ったデッキです。




・黒緑+1カウンターアグロ

http://yuyu-tei.jp/blog/mtg/news.php?d=2017/01/deck_techby_5


いやお前他所のサイトの記事貼り付けて終わりかい!

→大変申し訳ない。

いやでも蛇リシュカー前提でデッキを突き詰めると確かにこうなると思います。

個人的にはメインデッキから

1《進化する未開地》
1《ならず者の精製屋》
1《顕在的防御》

あたりを減らして

1《沼》
2《屑鉄場のたかり屋》
1《霊気圏の収集艇》or《領事の旗艦、スカイソブリン》

とかに変えるとスマートかなと思いました。主な理由としてはマナベースへの配慮と《リシュカー》の受けの2マナ域が12枚では確実に初手に引けるか少々不安だったからです。


《牙長獣の仔/Longtusk Cub(KLD)》はまったくもって存在を忘れていました。《ラムホルトの平和主義者》は論外として、《屑鉄場のたかり屋》もリシュカーの前に展開するカードとしてはそこまで魅力的ではなく(ただデッキには入ると思います)、《牙長獣の仔》は《巻きつき蛇》の単体で弱い弱点をケアしつつリシュカーの受けとしてもそこそこ許せるナイスカードですね。マナベースの観点から、《霊気拠点》《霊気との調和》以外のエネルギー源をどうするかは課題だと思いますが。

《巻きつき蛇》は単体であまりに弱いため、シナジーするカードを絶対に絶対に同時に引かないといけないのです。《巻きつき蛇》を使うには先のエントリの挙げていた僕のリストではまだシナジーするカードが不足していました。



おまけ

・人間アグロwithリシュカー

4《要塞化した村/Fortified Village(SOI)》
4《梢の眺望/Canopy Vista(BFZ)》
11《平地/Plains》
4《森/Forest》

4《町のゴシップ屋/Town Gossipmonger(SOI)》
4《探検隊の特使/Expedition Envoy(BFZ)》
4《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》
4《ラムホルトの平和主義者/Lambholt Pacifist(SOI)》
4《サリアの副官/Thalia’s Lieutenant(SOI)》
4《金属ミミック/Metallic Mimic(AER)》
4《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade(AER)》
3《改革派の結集者/Renegade Rallier(AER)》は
2《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk(KLD)》

4《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》


人間じゃねぇ!とか除去がねぇ!とか、細けぇことはいいんだよ!!!


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コメ返し


コメントを抜粋するとくっそ長くなってしまうんで内容は前エントリ参照のこと


>tyocoramuさん
平和主義者よりは断然たかり屋でしたね。
100%勝っているわけではないですがカードパワーがダンチ。


>AKKAさん
スタンのコツはギデオンに魂売ることだってワイのばっちゃも言ってた。

白集団的は忘れてましたが、多分相手の機体に触るカードのために枠が必要そうなので無理そうかなーと思います。場合によってはニッサの枠に入るかも?


>nzmさん
剥ぎ取り入れないはなかったっす。強いカードは強い。

ニッサ不要説に関しては、《巻きつき蛇》を主軸に据えた場合はニッサも数枚は絶対に必要です。理由は上記。抜きたくなる気持ちは本当によく分かります、しかしその場合デッキは普通の黒緑昂揚になるでしょう。というかなりました。


>名無しさん
またもディスられるラムホルト(正論)。代言者も2マナ域としては十分採用候補レベル。ただ蛇とのシナジーがあるという点で《牙長獣の仔》に軍配があがりそうです。

1→2→リシュカーの動きが強いのは本当におっしゃる通りでした。ほんまに。
《ナーナムの改革派》については検討はしましたが安定して紛争するのが不可能なので採用は無理です。それにこのカードを非紛争で1T目にプレイするのはたとえ1→2→リシュカーの動きが可能だったとしてもアンプレイアブルレベルです。


>のんぶるさん
やはり非蛇型の黒緑リシュカーは昂揚アグロという形に落ち着きそうです。
サンプルレシピとして参考にさせていただきました。


>abandonさん
僕も同じ考えに至りました。

キラン号を使うプランは3マナニッサやリリアナとキラン号の相性が実はそんなに良くないのではないかという疑惑が浮上して乙りましたが検討の余地はまだ十分にあるかと思います。(問題点としては、PWの-能力でアドを得ながらキラン号に搭乗することが難しいためPWの性能を十分に発揮できないことや、相手のキラン号や《霊気圏の収集艇》に対して3マナPW+キラン号の構えで受けようとすると除去1枚ですべてを失う危険が大きすぎることがあります。)


>通りすがりさん
残念なことに《キランの真意号》と《霊気圏の収集艇》によりカラデシュの空路は塞がったままなのです(白目


>おうゆうさん
オオカミはカードではない(ああ無情

4/4、3/5を超えるのは大事ですね。その点からもユクヒロプロのデッキのように1点突破の構築がいいのかなぁと思いました。

シナジーをコンボレベルにまで昇華させるデッキにも可能性がありますよね。リシュカーは5枚目の《謎の石の儀式》のようにも振舞えるので(むしろ儀式が5枚目のリシュカーなのかもしれませんが)、安定性の観点からも《謎の石の儀式》絡みのコンボデッキは一皮剥けうる気がしています。


>ごぉよんさん
GWトークンとの差別化が課題になるのはその通りです。

《選別者》は弱くはないけど強くもなかったので抜けてしまいました。こいつを使うなら強烈な5マナ域のカードをもっと積む必要があります。そしてそういう構築をすると蛇がデッキから抜けます。


>通りすがりさん
恥ずかしながら僕はプレ裏スタンの記事を見るまで《牙長獣の仔》は完全に思考の外だったので、独自にこのカードと蛇のシナジーに目を付けられていたなら凄い!

マナベースに少し負担がかかりますが《霊気との調和》によって3色目を選択できる利点にもなるのでデッキ構築の幅も広がりそうです。


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正直デッキ構築劇場(?)としては面白くない結論に至ってしまいアレなんですが、お付き合いいただいたみなさんありがとうございました。


コメント

AKKA
2017年1月15日22:28

白緑強そうですね!新環境はpokkyさんのレシピから始めようかな(尚カード

5マナはメインは巨人、サイド後必要な相手にアヴァシンかな?って考えています。元祖白緑トークンのときもそうでしたが、いきなりアヴァシン→ハンガーバック0変身(今ならバリスタ0変身)の動きは一部のデッキには本当に強いですよね。

断片化、ニッサの1枚スペースが気になりますが、どちらも1枚だけ採用すると受けが広くなったり、相手が受け辛くなるのがいいですね。

あと、アイデアだけですが、今は青黒技巧を使った中速ミッドレンジを考えています。技巧がそれぞれ莫大にテンポを取り返すので序盤は軽い茶や除去でお茶を濁し、4T5T目に切り替えるみたいな感じです。ALL-3からの55鋏、3つバウンスからのテゼレットなどの動きを上手く組み込みたいですね。

nophoto
abandon
2017年1月16日20:27

行弘プロの牙長獣の子は見事な着眼でさすがだなぁと感じました。
回してみるとやはりリシュカーとしては、
・2マナ以下の生物増やしたい
・エネルギーの使い道が牙長獣しかいないのに、ならず者が今一噛み合ってない

と思いました。

その後、カード調べてたら、空乗りのエルフという
2マナ生物かつ2ターン目蛇からの3ターン目としても
及第点のカードを見つけたので、
ならず者をこいつに入れ替えて回しています。

Pokky
2017年1月16日21:53

>AKKAさん
正直ギデオン以外すべてのカードに枚数調整が入りうるのでどんな構成が正解かさっぱり分からないのが実情です・・・。正直このリストは弱いんじゃないかなー?《ニッサの誓い》の有無、枚数とかも悩ましいです。

一つ言えることは相手の2T目真意号でこちらのPWがいっさい出せなくなって負けるのは回避しないとマズいということです。なのでニッサが少し減ったり、メイン断片化なんかが追加されていきました(よく考えたら《自然のままに》のほうがいいかも。霊気池しか4マナ以上の対象がない)。アヴァシンも遅めですが一応機体を止めれるというのと、リシュカーから4T目キャストの目があるので悪くはなさそうです。


>abandonさん
《空乗りのエルフ》は止めておいたほうがいいかと思われます。いくら可変マナ域とはいえどうしてもカードパワーが低いですし、そもそもこのマナベースでは2T目に青マナを出すのがほぼ不可能です。

《ならず者の精製屋》はエネルギーの用途という意味では噛み合ってない部分もあります。ただし、基本的に《牙長獣の仔》というカードは最初の2エネルギーは外部から供給してやらないと動き出さないカードです(2/2バニラは流石にアタックが通らん)。《ならず者の精製屋》を抜くと《霊気との調和》 か 《巻きつき蛇》+《霊気拠点》のセットでしか2エネルギーを確保できなくなり、流石にそれは少しリスキーなので《ならず者の精製屋》の採用は必要と考えます。
それにデッキが全体除去に弱いのでそこを多少でも緩和してくれる殴れるキャントリップ生物はデッキに適しています。

無論ならず者がベストな選択と決まったわけではないので色々なカードの採用を模索していきたいですね。

Pokky
2017年1月16日21:58

補足
技巧シリーズは全部強いですね。最弱扱いの緑ですらデッキにするのは難しいってだけでカードは普通に強い。

青黒ダブル技巧スペシャルはなんかデッキになりそう。コロッサスとかテゼとか《艱苦の伝令》を使うデッキは1~3T目がどうしても弱い(機体以外の低マナアーティファクトがどれも微妙なせい・・・)ので技巧でそれをカバーするのはアリかも。

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