フリーダムすぎてわけわからん。


楔3色デッキのBFZランドはフェッチから色増やせないから微妙かと思ってたけど、よくよく考えたら片色しか合ってないフェッチにBFZランドを噛ませれば3色全部フェッチできる。例としてはアブザンに《溢れかえる岸辺》を入れると緑白BFZと青黒BFZがフェッチできるので見かけ上は3色すべて捻出できることになる(《樹木茂る山麓/Wooded Foothills(KTK)》から赤黒BFZでも同じ)。つまり下手をすると2色合ってるフェッチより1色しか合ってないフェッチのほうが強く使える可能性すらある。

またBFZランドの特性上基本地形2枚をできるだけ早めに場に場に出したい。よって片色フェッチ+BFZ土地の組み合わせをメインにマナベースを構築するなら、意識してフェッチランドを多くダメージランド等を少なくしたい。下に具体例を挙げる。


・均等アブザン

2《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel(KTK)》白黒緑→見かけ上出せる色マナ
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand(KTK)》白緑or黒(青)
4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills(KTK)》白緑or黒(赤)
2《吹きさらしの荒野/Windswept Heath(KTK)》緑白
2《平地/Plains》白
2《森/Forest》緑
1《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》白(青)or黒
2《沼/Swamp》黒
2《コイロスの洞窟/Caves of Koilos(ORI)》白黒
1《白緑BFZ》白緑
1《青黒BFZ》黒(青)
1《赤黒BFZ》黒(赤)
1《白青BFZ》白(青)

見た目色マナ数 白17:黒17:緑17
土地総数25
内訳 基本地形6/フェッチ11/トライタップイン2/ダメラン2/BFZランド4
デッキ内に4マナ以下で1色ダブルシンボルカードは1枚もないものとする

パッと見正気とは思えんかったけど、実際回したところ1色につき1マナ出ればいいという前提なら十分機能した。やろうと思えばトライランドやダメランを完全排除もできる。

こういう構成には旧来のトライランド4ダメラン5~8枚みたいな構成と比べた時ずいぶん大きなメリットとデメリットがある。

メリットとしては、タップインが2回以上起こる確率がかなり減っている。基本地形とフェッチが計17枚(色別では8:3:8)なので2t目までに異なる基本地形2枚を並べれる可能性はそれなりに高いし、そうでなくても1t目にタップインを処理するなら基本地形を並べるのを1t先送りにもできる。

また土地によるペイライフが比較的安定している。今はダメランを重ね引くとマルチカラーのカードを使うたびに複数ライフが失われてひどいことになる場合があるがそれはほぼ解消されている。ただし逆にゲーム通して通算1~2点くらいしか払わないで済むケース(トライ→トライ→フェッチとか)もなくなっているので良いことばかりでないのだが。


デメリットとしてはやはりフェッチから供給できるのはあくまで「見かけ上」の色マナであって実際に2~3色が出せるわけではない、つまり色マナの絶対数が少ないこと。具体的に初手の例を挙げると《溢れかえる岸辺》《溢れかえる岸辺》《森》のような初手から始めたとして、アンタップインで3色揃えるためには《森》《平地》《青黒BFZ》と並べることになるわけだが、この並びは3t目の時点では強くとも後々4マナ5マナに到達して複数アクションしたい場合に問題が発生する場合が多々ある。正直アナフェンザ+ドロコマを同一ターン唱えれるようにはならないわな。

同じ基本地形2枚を直に引くと相当弱いし、片色しか合ってないBFZ土地を2枚引いてしまっても往々にしてタップイン処理ができずに困ることになる(例としては(《赤緑BFZ》《青白BFZ》《沼》という初手はkpはするだろうがとても弱い)。

ならダメランやトライランド増やせばいいじゃんと思うのだが、それはそれで後々のBFZランドやフェッチがタップイン祭りになるリスクが高まりBFZランドのメリットを損ないかねないので難しいのだ。確かにトライランド→ダメラン→基本地形みたいな流れは強めの展開ではあるがその後BFZランドBFZランドと引いたら目も当てられない。とにかくバランスが難しい。

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ということで、どういう土地構成に落ち着くのかは正直全然分かっていない。

とりあえずは「管理人or死与え、アナフェンザ、チャーム、サイ、ドロコマ全部盛り~!」みたいな構成では流石にトライランド4枚+ダメラン数枚は使わざるを得なくて、片色BFZランドを2枚も入れている余裕はないだろう。それに実際のところは《死霧の猛禽/Deathmist Raptor(DTK)》《衰滅/Languish(ORI)》それに新ギデオンなんかは使わないにしては勿体無いパワーカードだからそれに合わせたマナベースが必要になるだろうしね。

逆に、現ジェスカイ程度の色拘束(最序盤用カードが単色シングルシンボルばかり)で構築できるならNoトライNoダメランも十分選択肢に入る感じはする。


またフェッチ&BFZランド中心のマナベース構成では副産物として4、5色目のマナが出せるようになる。恐ろしいことに、上例のアブザンでは青マナソースが見た目10枚、赤マナが9枚もあるのでゲーム終盤には普通に5色のマナが揃う。タップイン率が上がる覚悟の元ではあるが、トライランドを5枚以上加えればマナサポートなしの5Cのデッキを組むことも今よりは遥かに容易になる。

やはりフェッチ+デュアルランドが同時に使えると多色マナベースの可能性をグッと広げるね。広げ過ぎなんじゃないかってくらい。でもかつての《反射池》クソ5色と違ってかなりマナベース構築に頭を悩ませることになるであろう点は好感持てる。

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おまけ

・友好3色均等のマナベース(例としてグリクシス)

4《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》
1《溢れかえる岸辺/Flooded Strand(KTK)》青黒
2《島/Island》
4《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(KTK)》
1《樹木茂る山麓/Wooded Foothills(KTK)》赤黒
2《山/Mountain》
3《沼/Swamp》
4《シヴの浅瀬/Shivan Reef(ORI)》or《急流の崖/Swiftwater Cliffs(FRF)》をお好みで
2《青黒BFZ》
2《黒赤BFZ》

土地総数25
フェッチ10基本地形7BFZ4その他4
見た目各色ソース17

友好3色は分かりやすくていい。タップイン率、被ダメともに安定していそうだし、1色くらいならダブシンカードも許容できそう。



・均等4色(例として緑以外の4c)

4《遊牧民の前哨地/Nomad Outpost(KTK)》白黒赤
4《神秘の僧院/Mystic Monastery(KTK)》白青赤
4《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》白青黒赤
1《沼/Swamp》黒
1《島/Island》青
3《溢れかえる岸辺/Flooded Strand(KTK)》白青黒
1《平地/Plains》白
3《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(KTK)》青黒赤
1《山/Mountain》赤
1《青黒BFZ》
1《赤黒BFZ》
1《白青BFZ》

土地総数25
トライ8フェッチ10基本地形4BFZ3
見た目各色17

BFZランドのタップイン率が高めなのでタップインが3回起こるのもそれなりに覚悟しないといけないだろう。実際はトライランドを1~2枚ダメランに変えたするのでは。

コメント

nophoto
通りすがり
2015年9月2日1:43

どんなデッキになるか、どんなカードを何ターン目に使うかわからないのにマナベースの構築なんてできるのですか?

hanimaru
2015年9月2日7:36

この記事すごく参考になります。新デュアルランド、3色デッキであれば各2枚抑えておけばとりあえずデッキ作れそうですね。友好2色デッキなら、やはり4枚必要になるのでしょうが。

また、このブロックの裏テーマで超多色デッキが設定されていそうですね。まだほとんど公開されてませんが、収斂を持つカードに興味が湧きます。

赤電
2015年9月2日18:43

前、GP神戸のホテル云々言ってましたけど、別の人といくことになりそうです。
もし僕をカウントに入れてたらスイマセン

Pokky
2015年9月2日19:40

>通りすがりさん
実戦的な意味で言えばそりゃ不可能、というか無意味に決まってます。
来期のプールでどういう土地構成が組めうるのか検証してみたってだけですね。

>hanimaruさん
実は新土地は友好2色デッキにも4枚は入らないかもしれません。片色フェッチから持ってこれるのでアンタップイン率を高めるためにフェッチ5~10+新ランド2とかの構成を採るデッキもあるかもしれません。

>赤電さん
全然問題ないよん。正直僕あんま行く気ないしね。
ナヤ岡にも連絡しときます。

ぼす
2015年9月3日21:36

あれーPokkyさんGP神戸いかないんすか?

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