http://www.starcitygames.com/article/26324_Interview-With-A-Jund-Master.html

SCGフリーに載った記事。PTゲートクラッシュにてジャンドコンを使用し、TOP8入賞を果たした Steve Mann氏へのインタビューをメインとしたジャンド考察記事。

あまりに今自分の考えていたことと重なる記事だったので、筆者であるMark氏とSteve Mann氏の会談部分のみ超大雑把に意訳してみました。(注意;pokkyの英読解力は高校生レベルで止まっているのでところどころアレです)

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Mark氏(以下M)
今回はインタビューに付き合ってくれてありがとう。最初は当たり前の質問なんだけど、なんでジャンドを使用デックに選ぶんだいだい?

Steve氏(以下S)
速やかにゲームを終わらせることができないヘビーコントロールにはない戦い方ができるからだね。それにジャンドは今のスタンにおける様々な脅威に対し大体回答を用意することができるんだ。


確かに。ジャンドはコントロールの要素を含みながらも攻撃側に回るチャンスも与えてくれるデッキだ。早くゲームを終わらせることができるのは遅いコントロールにはない利点だね。ちなみに今のリストをみせてくれないか?


いいよ。

1 Mountain
1 Swamp
4 Blood Crypt
2 Dragonskull Summit
2 Kessig Wolf Run
4 Overgrown Tomb
3 Rootbound Crag
4 Stomping Ground
4 Woodland Cemetery

4 Huntmaster of the Fells
4 Thragtusk
4 Olivia Voldaren
2 Garruk, Primal Hunter
4 Liliana of the Veil

1 Putrefy
2 Bonfire of the Damned
2 Dreadbore
4 Farseek
2 Mizzium Mortars
4 Pillar of Flame
2 Rakdos’s Return

Side
3 Ground Seal
2 Underworld Connections
1 Garruk, Primal Hunter
1 Vraska the Unseen
3 Barter In Blood
1 Bonfire of the Damned
2 Duress
2 Slaughter Games



各種のカードチョイスについて教えてくれるかな。


まず《復活の声》と(それに加え《絡み根の霊》)を使うデッキがあまりに増えたため《火柱》をメインに4本積むことにした。

リリアナを4にしたのは《神聖なる泉》を使うすべてのデック(コントロール/バントアグロ両方のことを言ってるんだと思う)に対して有効に働くし、効く範囲が狭い除去カードをたくさん入れるのが好きじゃないからっってのもある。

《ラクドスの復活》は《狂気の種父》より良いと思っている。確かに種父のほうが有効な場面もあるけれど今はリターンのほうが欲しいと思った場面が多かったんだ。

《血のやりとり》はここ数日で加えたけど、キャストするときはいつもヒャッハーな気分だよ。このカードは呪禁バントに強いし、更には赤単系に対しても4T目にプレイすれば大体勝てる。

《魂の洞窟》を僕はプレイしておらず、結果的にUW系デックに全部カウンターされて負けることもある。けれど《地下世界の人脈》が解決してくれるよ。こいつはミラーでも強力だしね。


《狂気の種父》について話そうか。ここまで結果を出してきたジャンドのリストにはだいたい入ってたように思うけど、この前のセントルイスのSCGOで入賞した2つのジャンドには入ってなかったね。こいつの時代は終わったのか、それともたまたま微妙になっただけなのか、どう思う?


種父自体がオワコンになったわけではないと思うね。《精神錯乱》よりも6/4が付いてきたほうが強い場合だって多い。僕が思うに種父の存在がみんなに意識されちゃって《戦導者のらせん》《変化+点火》のようなカードが増えたのが問題なんじゃないかな。除去とカウンター両方で阻止されるとなるとちょっと厳しいよね、ラクドスリターンは後者でしか阻止されないけれど。


PTゲートクッラシュで君はジャンドで入賞してたけど、今はメタ的にジャンドはどうなのかな?


ここ最近で新しいデックがメタに入ってきたから、ジャンドのようなミッドレンジ系はその脅威に対応するのがちょっと大変だったね。PTのときは仮想的が絞れていたしそれに勝てるリストを組めばよかったんだけど最近はそうはいかない。完全にすべてのデッキに対して優位に立つことはできなくて、ある程度切り捨てないといけないマッチアップもある。それはもりろん良いことではないけれど、他のデッキを使ったって同じことが言えるわけだし、ジャンドの「対応力」はいつだって折り紙つきだ。その点幅広いデッキが混在するフィールドでのジャンドは悪くない選択だと思うよ。

-------------------------( M;これは思ったことだが)---------------------------------

あきらめるべきマッチアップがどうのこうの(略)
ちょっと分かりづらかったので訳すのめんどくなってあきらめたww

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ジャンドは生物で殴らないデッキが苦手だ。もちろん赤黒を含むデッキなら生物をうまく裁けるのは当たり前だけどさ。

残念ながらWotCはジャンドのような除去単デックが許される環境を作っている。スタンプレイヤーは多かれ少なかれクリーチャーをヘイトするようにデッキを組むようにしないと環境の8割程度のデッキに負けやすくなるリスクを背負うことになるんだ。でも結果として《霊異種》デッキに当たってしまうとデッキの半分近くが腐って負けてしまう。これはきっついよ。


僕もMOで同じ問題で困ったよ。君のデッキがトリコみたいなデッキに対してある程度耐性のある構成にしているのを見るとそれを実感するね(こんな感じであってる?よくわからん。原文;It just feels like your concentration of good spells against decks like U/W/R is terribly weak game 1 →「トリコに耐性のある構成にしてもなおGame1はひどく不利だ」って意味?)

次はいまや一大勢力として認識された「貴種デッキ」についてだ。
Act1、Act2、ドランcratsとあるけどこれらのマッチアップはどうだい?


貴種デッキを使うプレイヤーから《血の墓所》を置かれたくないといわれたことがあるよ。1T目に《宿命の旅人》を出されるのは大好きだね。


分かりやすい答えだね。貴種デッキは大丈夫みたいだけど、ミラーマッチに関してはどうかな?Patrick Chapinが言うにはジャンドはいまだ(多分MOの)フィールドの12~15%を占めてるらしいからトーナメントが進めば多分当たるはずだ。どのカードがミラーでは重要なんだい?


ミラーマッチはなかなか分かりづらいゲームで僕も完全に攻略したとはいえないな。《遥か見》を引けることが何より重要なのは確かだ。あとはカードを5枚引く準備ができる《原初の狩人、ガラク》を出すことだね、《地下世界の人脈》も同様だよ。

それと重要なのは《スラーグ牙》を簡単に使い捨てないことだ。かがり火やミジウムを食らったときにプレイヤーが丸裸になるのはまずいし、もし高速で《狂気の種父》を出された時に5/3が居ないと即死してしまう。


自分のカードアドバンテージを最大にできるように戦況を読む必要があるよね。
《死橋の詠唱》と《忌むべき者のかがり火》があれば手札は相手よりどんどん良くなる。カードをテキトーにダンプしたせいで素打ちのかがり火で壊滅してた対戦相手は数多くいたね。ミラーで勝つ良い方法は、除去と一緒に最低一枚のアドエンジン《地下世界の人脈》か《原初の狩人、ガラク》か《死橋の詠唱》を用意することだと悟ったよ。



これからジャンドを使おうとする人にアドバイスはあるかい?



(笑いながら)なかなか難しい質問だね。じゃあいくつか。

・こちら側に狩り達がいるにも関らず相手が狩り達の変身能力で死ぬような生き物を展開してきた場合、相手はインスタント除去を持っている公算が高い。その場合は狩達を裏返そうとして自分のターンにスペルをプレイしないのは悪手になる。

・ナヤやバントと対戦するときは《リリアナ》を出しても能力を起動しない場面も考慮したほうがいい。呪禁生物を殺すための-能力が必要になる場面があるから。

・《オリヴィア》で殺せる生き物はパクろうとするより殺しておいたほうが良い。

・霊異種デックに対しては3T目のリリアナがもっとも良い武器になる。4T目では遅い。(M;個人的にはこれを最も強調したい。一番深刻な問題だと思うからだ)



あとは、M14でジャンドにとって良い収穫はありそうかな?


2-4マナ域の間を埋めてくれる《耕作/Cultivate(M11)》とか《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax(ALA)》みたいに3マナ域があれば言うことなしなんだけどね。


そんなカードがあればイイね。

-----------------以下は〆の会話なので略---------------------


会話文だけあってかなり簡単な英語なはずなのに、いざ日本語の文章にし直すとなかなかめんどくさいですね。DNでもいろいろな記事を翻訳してくださってる方がいらっしゃるけどマジで尊敬します。もし原文を読んでpokkyの訳間違いにお気づきになった方がいらっしゃればご指摘くださるとありがたいです!


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おまけにCFBより貴種デッキを殺したい人用のジャンド

4 Huntmaster of the Fells
3 Olivia Voldaren
4 Thragtusk
2 Thundermaw Hellkite
2 Sire of Insanity

2 Pillar of Flame
2 Dreadbore
2 Mizzium Mortars
2 Putrefy
3 Bonfire of the Damned
4 Farseek
2 Rakdos Keyrune
1 Rakdos’s Return
2 Garruk, Primal Hunter

2 Kessig Wolf Run
2 Cavern of Souls
4 Stomping Ground
4 Overgrown Tomb
4 Blood Crypt
2 Woodland Cemetery
3 Rootbound Crag
3 Dragonskull Summit
1 Forest

Sideboard
3 Curse of Death’s Hold
1 Deadbridge Chant
1 Thundermaw Hellkite
2 Liliana of the Veil
2 Vampire Nighthawk
2 Pillar of Flame
2 Duress
2 Ground Seal

《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold(ISD)》は確かに劇的だけど貴種デッキ以外にはいまいち使いずらいんであまり好きじゃない。このレシピはバントなんかへの耐性を無視して組んであるらしいのであくまで参考までに。

コメント

かーむ
2013年6月13日11:08

これは!
本記事、ジャンド使ってる友達に紹介させてください。

トリコ使ってますけど、3tリリアナは憤死ものw

Pokky
2013年6月13日17:28

>かーむさん
逆に言うと3Tリリアナくらいしかジャンド側がイニシアチブを握る手段がないとも言えるんですよね・・・。それすら否認とか火力とかで処理されうるわけで、やっぱトリコはキツいっすよww《地下世界の人脈》入れるかなぁ・・・

中の人
2013年6月13日21:05

翻訳ありがとうございます!

非常に参考になりました。
やっぱジャンド勢は霊異種キツイと感じてたんですね。

リンクさせて下さい。

庭師colors
2013年6月13日21:23

素晴らしい記事でしたので、勝手ながらリンクさせていただきました。
今のメタとジャンドの立ち位置がよく分かり、参考になりました。
翻訳お疲れ様です。

Pokky
2013年6月14日9:30

>中の人さん
ジャンドは今のトリコの構造そのものがキツい感じですね。本文にもある通りカウンターに加えターンバーン/戦導者のらせんのせいでスラ牙/種父/リリアナ&ガラクが裁かれ易くなったのが特に厳しい。
>madrugadaさん
個人的にもジャンドはけっこういい位置にいると思ってます。

お二方ともリンクさせてもらいました。

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