>ボス向け

はじめに

自分はレガシーに関しては超カジュアルプレイヤー。以下アーキタイプの解説になりますが、中には素人の妄言も含まれる可能性大なのでそのつもりでご覧下さい。掲載したレシピはどこかで結果を残したものをベースにしてはいますが、自分向けに改悪されているものも多いのでご注意を。

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①MUDとスタックスとは?

名前の由来やらデッキの歴史は省略。
どちらのデッキも2マナランドやマナアーティファクトを用い、序盤からアーティファクトを高速展開することを目指す。《金属細工師》を用いるタイプは「Metalworker」と呼称されることも多い。

2つの名前のデッキに明確な境界線はないように思えるが、基本的に相手に対する妨害手段をどれだけ積むかでデッキ性質が変わる。また、スタックスが一時的にマナ加速して妨害置物の高速設置を目指すのに対して、MUDは恒久的に大量のマナを用意しようとする傾向が強い。その辺は後でレシピを交えながら解説

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②よく使われるパーツ(無色カードのみ紹介)

まずはメインデッキに入るカード

《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》
《裏切り者の都/City of Traitors(EXO)》
《不毛の大地/Wasteland(TMP)》
《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory(4ED)》

土地。《裏切り者の都》はデッキによって枚数はまちまちだが墳墓と不毛は鉄板。ミシュランは完全な茶単ならよく採用される。



《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》
《厳かなモノリス/Grim Monolith(ULG)》
《通電式キー/Voltaic Key(M11)》
《金属細工師/Metalworker(UDS)》

使用頻度が高いマナ加速。



《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》
《三なる宝球/Trinisphere(DST)》
《抵抗の宝球/Sphere of Resistance(EXO)》
《からみつく鉄線/Tangle Wire(NEM)》
《磁石のゴーレム/Lodestone Golem(WWK)》
《煙突/Smokestack(USG)》
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds(5DN)》
《罠の橋/Ensnaring Bridge(7ED)》

妨害手段。スタックスは出足を止めるカードを最序盤にプレイすることで相手を妨害する。抵抗の宝球は自分にも被害が大きいためレガシーではあまり採用されない。

煙突は上記のカード群で相手とのマナ差、パーマネント数の差をつけてから相手のリソースを奪っていき最終的にはロック状態に持っていくカード。これが採用されているデッキを「スタックス」と呼ぶことが多い。

るつぼは裏切り者の都&不毛使いまわし、煙突のロックを維持。

罠の橋は貴重な間接除去。


《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》
《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster(SOM)》+ デカブツ

フィニッシャー。スタックスよりMUD/Metalworkerで採用される。他には《解放された者、カーン》なんかも。鍛冶場主の相方は《荒廃鋼の巨像》《隔離するタイタン》《鋼のヘルカイト》《マイアの戦闘球》《イシュ・サーの背骨》《白金の帝像》など



《稲妻のすね当て/Lightning Greaves(MRD)》
《威圧の杖/Staff of Domination(5DN)》

コンボパーツ的なカード、金属細工師/鍛冶場主と併用前提。

   

こっから下は主にサイド要員。

《防御の光網/Defense Grid(ULG)》
《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker(MBS)》
《真髄の針/Pithing Needle(M10)》
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds(5DN)》
《火薬樽/Powder Keg(UDS)》《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》
《沈黙の調停者/Silent Arbiter(5DN)》
《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph(NPH)》
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds(5DN)》
《全ては塵/All Is Dust(ROE)》
《呪文滑り/Spellskite(NPH)》


防御の光網はわかりやすいカウンター対策。

破棄者&針は《破滅的な行為》《クァーサルの群れ魔道士》等やっかいなパーマネント対策

追加の罠の橋や火薬樽/漸増爆弾、沈黙の調停者、ダストは主に対アグロデッキ用。罠の橋はショーテルスニーク対策にも。

るつぼはマナを縛ってくるデッキに対して入れたり、対コントロールにおいて《不毛の大地》の脅威を増すために追加する用にMUDのサイドに採られることも多い。

変形者はユーティリティー&ショーテルスニークやリアニへの気休め程度の対策

呪文滑りは金属細工師/ゴーレム/鍛冶場主を守る避雷針


サイドカードは他にもいっぱいあるとは思うがこんなもんで

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③デッキタイプ別レシピ


・タッチ青MUD/Metalworker

4《教議会の座席/Seat of the Synod(MRD)》
1《島/Island》
2《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel(DST)》
4《裏切り者の都/City of Traitors(EXO)》
4《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》
4《不毛の大地/Wasteland(TMP)》

2《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》
2《オパールのモックス/Mox Opal(SOM)》

4《金属細工師/Metalworker(UDS)》
4《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster(SOM)》
4《磁石のゴーレム/Lodestone Golem(WWK)》
4《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》
1《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus(MBS)》
1《隔離するタイタン/Sundering Titan(DST)》

4《厳かなモノリス/Grim Monolith(ULG)》
3《稲妻のすね当て/Lightning Greaves(MRD)》
1《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》
1《威圧の杖/Staff of Domination(5DN)》
4《通電式キー/Voltaic Key(M11)》

3《物読み/Thoughtcast(MRD)》

2《解放された者、カーン/Karn Liberated(NPH)》

Side

4《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》
2《世界のるつぼ/Crucible of Worlds(5DN)》
3《防御の光網/Defense Grid(ULG)》
1《三なる宝球/Trinisphere(DST)》
2《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker(MBS)》
2《罠の橋/Ensnaring Bridge(STH)》
1《鋼のヘルカイト/Steel Hellkite(SOM)》

最近はMUDというとこのデッキを指すことが多い気がする。

基本的にメインデッキでは相手にはほとんど干渉せず自分がブンブンするのを目指すデッキで、もはやコンボデッキとも言える。鍛冶場主コンボを始めとした高マナのフィニッシャーを速やかにプレイすることで勝利する。

このレシピはドローによる安定を得るために青から《物読み》をタッチしているが純粋な茶単でも組める。



・茶単Metalworker

4《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel(DST)》
4《裏切り者の都/City of Traitors(EXO)》
4《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》
4《不毛の大地/Wasteland(TMP)》
3《水晶鉱脈/Crystal Vein(MIR)》
1《埋没した廃墟/Buried Ruin(M12)》

3《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》

4《金属細工師/Metalworker(UDS)》
4《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster(SOM)》
4《磁石のゴーレム/Lodestone Golem(WWK)》
3《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》
1《隔離するタイタン/Sundering Titan(DST)》
1《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus(MBS)》
1《マイアの戦闘球/Myr Battlesphere(SOM)》

4《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》
4《厳かなモノリス/Grim Monolith(ULG)》
3《稲妻のすね当て/Lightning Greaves(MRD)》
1《世界のるつぼ/Crucible of Worlds(5DN)》
2《スランの発電機/Thran Dynamo(UDS)》
4《通電式キー/Voltaic Key(M11)》

1《解放された者、カーン/Karn Liberated(NPH)》

Side省略

《物読み》とセットでオパールモックスも抜けて、そのスロットには金属細工師を除去から守る《虚空の杯》やデカブツ素キャストに役立つ《スランの発電機》が入っている。

マナ基盤は安定するが直接アドを稼ぐカードが抜けてるのでより初手&右手依存度が高い。メインに《三なる宝球》や《からみつく鉄線》を入れて、虚空の杯と合わせて相手に干渉する形にもできる。



・ウェルダーMUD

4《不毛の大地/Wasteland(TMP)》
4《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》
4《裏切り者の都/City of Traitors(EXO)》
4《大焼炉/Great Furnace(MRD)》
3《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel(DST)》
1《山/Mountain》

4《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder(ULG)》
4《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster(SOM)》
4《磁石のゴーレム/Lodestone Golem(WWK)》
4《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》
4《金属細工師/Metalworker(UDS)》
1《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus(MBS)》
1《鋼のヘルカイト/Steel Hellkite(SOM)》
1《隔離するタイタン/Sundering Titan(DST)》

1《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》
3《オパールのモックス/Mox Opal(SOM)》
4《厳かなモノリス/Grim Monolith(ULG)》
4《通電式キー/Voltaic Key(M11)》
3《稲妻のすね当て/Lightning Greaves(MRD)》
2《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》

Side省略

《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder(ULG)》をタッチした形。

フィニッシャーが除去/カウンターされてもウェルダーが生き残れば簡単にリカバーが効くのが魅力。レガシーではソープロが最多の除去であることを考えるとそこまで信用はできないが、Willには強くなる。

《稲妻のすね当て》のシナジーが増えるのも利点。

ちなみにウェルダーは《煙突》とも相性がいいので下記のスタックスに組み込まれることもある。


・茶単Stax

4《不毛の大地/Wasteland(TMP)》
4《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》
4《裏切り者の都/City of Traitors(EXO)》
4《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory(4ED)》
3《リシャーダの港/Rishadan Port(MMQ)》
3《変わり谷/Mutavault(MOR)》
1《地平線の梢/Horizon Canopy(FUT)》
1《水晶鉱脈/Crystal Vein(6ED)》

4《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》

4《磁石のゴーレム/Lodestone Golem(WWK)》
1《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph(NPH)》

1《厳かなモノリス/Grim Monolith(ULG)》
4《からみつく鉄線/Tangle Wire(NEM)》
4《三なる宝球/Trinisphere(DST)》
4《煙突/Smokestack(USG)》
4《世界のるつぼ/Crucible of Worlds(5DN)》
4《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》
4《罠の橋/Ensnaring Bridge(7ED)》
2《火薬樽/Powder Keg(UDS)》

Side

2《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》
4《防御の光網/Defense Grid(ULG)》
2《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore(5DN)》
3《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(ALA)》
2《真髄の針/Pithing Needle(M10)》
2《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt(CHR)》

妨害置物を素早くプレイし、相手に満足に呪文をプレイさせずに《煙突》のハーフロックによる勝利を目指すデッキ。

このレシピは茶単となっているが茶単はスタックスの中では少数派で、色を足したバージョンも多く存在する。


・白スタックス

2《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory(4ED)》
4《平地/Plains》
3《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair(TSP)》
1《Karakas(LEG)》
1《地平線の梢/Horizon Canopy(FUT)》
4《不毛の大地/Wasteland(TMP)》
4《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》
4《裏切り者の都/City of Traitors(EXO)》

2《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》

2《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
3《幕屋の大魔術師/Magus of the Tabernacle(PLC)》

4《ハルマゲドン/Armageddon(6ED)》
2《忘却の輪/Oblivion Ring(M12)》
4《亡霊の牢獄/Ghostly Prison(CHK)》

4《煙突/Smokestack(USG)》
4《世界のるつぼ/Crucible of Worlds(5DN)》
4《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》
3《三なる宝球/Trinisphere(DST)》

1《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》

Side

1《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》
1《墓場の浄化/Purify the Grave(ISD)》
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt(TSB)》
1《Maze of Ith(DRK)》
1《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》
2《神の怒り/Wrath of God(10E)》
1《忘却の輪/Oblivion Ring(M12)》
1《三なる宝球/Trinisphere(DST)》
2《防御の光網/Defense Grid(ULG)》
2《沈黙のオーラ/Aura of Silence(WTH)》


Staxといえばこのタイプが主流。
白の魅力は何と言っても圧倒定なボードコントロール能力にある。

《亡霊の牢獄》《幕屋の大魔術師》+《ハルマゲドン》の組み合わせはアグロデッキを完全に封殺し、あとはチャリスで守られた悪斬やら煙突やらで簡単に勝てる。

ちなみに最近では石鍛冶/殴打頭蓋パッケージを積んだデッキもちらほら見られる。

サイドボードが格段に強力になるのも魅力。



・ドラゴンストンピー

4《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》
4《裏切り者の都/City of Traitors(EXO)》
10《山/Mountain》

4《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PLS)》
4《月の大魔術師/Magus of the Moon(FUT)》
4《ギャサンの略奪者/Gathan Raiders(FUT)》
4《ラクドスの地獄ドラゴン/Rakdos Pit Dragon(DIS)》
4《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide(PLC)》
2《雄牛のやっかいもの/Taurean Mauler(MOR)》
2《磁石のゴーレム/Lodestone Golem(WWK)》

4《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》
4《三なる宝球/Trinisphere(DST)》
2《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》

4《血染めの月/Blood Moon(9ED)》

Side略


いちおうこのデッキもStaxの系譜と言えないこともない。

チャリス三球に加え《血染めの月》《月の大魔術師》によるマナ妨害で序盤を制したら赤の高クロック生物で圧殺する。《月》で特殊地形は封殺するので《不毛の大地》は不採用。

流石にコントロール性能は皆無だが、有無を言わせぬ爆発力と《月》による理不尽なゲーム展開ができる可能性があるのが魅力。




ここまで主流なアーキタイプを紹介したが、初めに述べたようにデッキタイプの境目はあいまい。さまざまな構成が考えうるので一概にどれがいいとはいえないし、ぶっちゃけまだあまり研究が進んでないデッキタイプなのでこれが正解という構成はあまりないように思える。

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④デッキの長所短所

長所は動きがハマれば相手に何もさせずに勝てること。
その辺はコンボデッキに近いものがある。MUDはうまく回れば相手が普通に回ったとしても規格外のフィニッシャーで叩き潰すことができるし、スタックスはそもそも呪文をプレイさせないか、プレイできても意味のない状況にしてから煙突でゆっくり絞め殺すことができる。

また《虚空の杯》《三なる宝球》がぶっささる相手、具体的にはANTやベルチャーに対して圧倒的に強いのは魅力。

そしてなにより使ってて面白い。
2T荒廃鋼キモチイイーれす。
煙突で自分がサクってからカウンターを増やす挙動はなんかサギ臭い。



短所としては、基本初手デッキなのでやはり軽量カウンター/Willはつらいものがある。それになによりキツいのはマリガンが多い&マリガンに弱いことで、アドを取り返すカードが少ないので単純にカードカウントが減ったぶんだけ厳しくなるし、《通電式キー》などの単体で使えないカード、《モックス・ダイアモンド》のようにアドを失うカードまで入っているのでなおさらだ。

さらには先手後手で勝率が大きく変わるのもマイナスポイント
これは妨害置物の性質上仕方ないのだが・・・




・・・残念ながらまだ短所はある・・・

色が少ないゆえにサイドカードが弱いこと

《静寂/Serenity(WTH)》《無のロッド/Null Rod(WTH)》《無垢への回帰/Seeds of Innocence(MIR)》などヘイトカードが多いこと。そこまで劇的なものでなくても《破滅的な行為/Pernicious Deed(APC)》《古えの遺恨/Ancient Grudge(ISD)》などでも十二分にツラいし、メタによっては親和や石鍛冶系のついでにメタられてしまうのがむかつく。


というわけで個人的には石鍛冶全盛の今MUDをつかうのは若干マゾい気がしている。というかぶっちゃけ「安定性がなく勝ちきれないデッキ」と思われてるので研究が進んでないんだろうな・・・・でも自分は好きなのでいつか大会で使ってあげたい。

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久々に長文書いたらなんか変なテンションになった。

こんなもんでいかがでしょうか?>ぼす

コメント

ぼす
2011年12月19日1:02

ありがとう 勉強になったよ 


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