いろんなとこで殻デッキを見て、あるいは結果を残したレシピを回しては思うことをつらつらと。

ツインポッド
バントポッド

いちおう各国選手権結果を出したでこの二つメインで言及していると思ってくだされ。もちろんこの2つのデッキでも方向性は大分違うので一概にどうとは言えないだろうけど、まぁ大雑把な感想として。


・土地総数


マナクリ8枚投入を前提としても最低24枚だと思う。

ときどきランド22のレシピなんかを見かけることがあるが、《森のレインジャー》《ヴィリジアンの密使》等を採用しているとしても土地は24よりは減らさない方が好き。

なぜなら土地が3~4枚で止まっている状態で(次のセットランドができず)マナクリをプレイするのはただの弱いセットランドだから(こんなこと当然だけど)。

いくら《出産の殻》用の生け贄が必要だからと言って、手札に《酸のスライム》や各種《タイタン》があるのにストレートに土地を伸ばしてプレイできないのは大変弱い動きになる。即死コンボを別にすれば、殻デッキのもっとも強い動きは《殻》がある状態で1マナ余らせて手札から直接4、5マナ域(あるいはクローン系)をプレイしてすぐ上のマナ域を場に出すことだし、そのためにも土地が詰まらないに越したことはない。

殻デッキにありがちなオーバーキルとして「殻を回して勝ったように見えるけど別に手札をふつうにプレイしても勝ってた」っていう場合がある。たしかに殻でアドを得るのも重要だけど、それはあくまで「手札からプレイできる脅威の量」を上回るからこそ強力なのだから。
(カウンターに強いとかサーチできるという利点はあるけどね)



いちおう、土地が23~4より増えるなら1~2枚の《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》採用もは不可能ではないけど、三色デッキなら色マナ/ミシュラランドの補填に充てた方が無難かと。

多くの特殊地形が入っていて色マナが十分のように思えるが、実はマナクリを殺されると結構困ることがあり、やはりマナトラブルは避けるに越したことはない。(その点フランス選手権のバント殻は《ヴィリジアンの密使》がマナクリが死にやすい赤いデッキに対して確実にマナを供給できるので《地盤の際》が採用できている)


あと《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》はやっぱ強い。殻でマナを食うデッキだから起動するタイミングが少ない、タップインが気になる、といった理由があるにしても基本は4枚投入でいいと思う。

ミシュラが弱い場面はある程度妥協できるけど、ミシュランが必要な場面では他のカードでは代わりはきかない。



・マナ関係のクリーチャー(1~2マナ



・《極楽鳥/Birds of Paradise(M12)》

4枚鉄板。最重要なのは色マナ事故回避、殻を2ターン目におけること


・《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(M12)》

個人的にはけっこう好き。土地を24~25採れば色マナは十分確保できるので1マナのこいつは追加の極楽鳥として悪くないと思う。


・《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》

あまり好きじゃない。死ににくいのはわかるんだけどどうせ同時採用する《鳥》は焼かれるんだし、パワーがないのはコントロールからすると楽の一言で、《水蓮のコブラ》は除去できなければ厳しいが壁はどうでもいい場面が多い。
ただ2→4マナにつなげるのを重視した構成や、かなりコントロールに寄せたデッキならアリ。豪州優勝のやつは高マナ域の生物が少な目で、割とコンボで勝つのを重視してるっぽいので守備力の高い壁を採用したのかな?


・《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》

4枚使いたい。前述のとおり赤に弱いけどそれを差し引いてもメリットが大きすぎる。単純に《酸スラ》《タイタン》早出しできるのもクソ強い。ただ、サイドに《紅蓮地獄/Pyroclasm(M11)》系を採る場合は《胸壁》とは違うサイドプランになるはずなのでそこは計画的に。


・《森のレインジャー/Sylvan Ranger(M11)》

あまり必要には思えない。2マナの生け贄が必要じゃないの?と思われるかもしれないが、殻が強いのは中→高マナのジャンプアップであり、2マナから悠長に育てる動きを重視する必要はないと思う。

RUGポッドよりツールボックス的性質が強く、3~4マナ域に強力なクリーチャーがいるバント向けカード。


・《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary(MBS)》

殻と相性抜群で強そうに見える。が、実際使ってみるともっさりしていて使いづらい。殻でサクるころにはマナは結構あって、中盤に1マナ増えるよりは最序盤に使えるマナが増える方が殻デッキには合ってるからだ。

ただ、他のカードにはないメリットとしては赤系アグロにかなり強いことが挙げれる。メタ上に赤単などが多ければメインのマナクリと差し替えでサイドに採るのもアリかも。

《レインジャー》にも言えるのだが《殻》+ コレでキープ基準にならないのが良くない。(キープできなくもないんだろうが弱い。1マナのマナクリがいれば強いんだが・・・

総じて《レインジャー》一枚採用で十分だと思う。自分は土地より弱いと思ってるのでRUGではどちらも採用しない。バントなら《森のレインジャー/Sylvan Ranger(M11)》を1~2枚採用するかも。

《密使》の対赤アグロの性能は複数枚採用しないと効果が薄いのが難点。スロットの観点からいってやはり採用は難しい。(フランス選手権では赤いアグロデッキが多かったのだろうか?



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長くなったので次回へ

コメント

chain
2011年8月12日16:59

自分も殻コンを調整しているのでこういったしっかりとした考察記事はとても参考になります!

リンクさせていただきました!
よろしくお願いします!

Pokky
2011年8月13日0:30

>chain 様

リンクどもです。相互しときましたー。
殻デッキはいろいろできすぎて逆に本当に必要なカードが分かりづらいのが難しいですねー

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